人生のエンディングを考える(その6)-自分自身の身の回りのこと(その3)-


 みなさんこんにちは、「人生のエンディングを考える」のテーマも6回目になりました。自分の身の回りのことについてお話しています。今日は、「自分に専属のこと」として、身分証のことや周囲の人との関係整理についてお話ししたいと思います。

1.自分の身分関係ついて

 自分が終焉を迎えることで、生前有していた自分自身に専属する事柄は終了してしまいます。役所で発行された免許証やパスポートなどは、有効期間が残っていても失効します。失効した書類は遺族の方が保管してしまうことが多いようですが、役所で発行された免許類は返納義務が課されているものあります。返納時期は死亡後にすみやかに行うよう各役所とも案内しています。いくつかの例を紹介します。

(1)運転免許証
 警察署で死亡届に記入押印して、戸籍謄本を添えて提出します。
(2)パスポート
 各都道府県のパスポートセンターで、返納届を記入して戸籍謄本を添えて提出します。
(3)マイナンバーカード・住民基本台帳カード
 死亡後の様々な手続きで引き続きマイナンバーが必要なため、返還義務ありません。
 死亡後の諸手続きが完了してから、市区役所又は町村役場に返納することは可能です。
(4)健康保険証・後期高齢者医療資格証
 国民健康保険であれば市区役所又は町村役場に死亡届を出します。協会健保と組合健保は事業主に死亡届を出します。そのときに保険証を返納します。家族がある場合は、新しい保険証と引き換えに返納します。
(5)介護保険証
 市区役所又は町村役場の介護保険担当に死亡届を出し、保険証を返納します。
(6)身体障がい者手帳
 市区役所又は町村役場の身体障がい者福祉担当に死亡届を出し、手帳を返納します。
(7)年金手帳
 年金事務所で死亡の手続をします。遺族年金への変更など家族に係る事柄が残りますので、
年金手帳は基礎年金番号等確認のために、しばらくは返納しないでおいたほうが良いでしょう。最終的には返納が必要です。

(補足)死亡したことを証明する戸籍謄本は、窓口で原本還付(げんぽんかんぷ)を申し出れば返却してもらえる場合が多くなっています。

 以上、公的な身分や給付に係るものの一部についてみてみました。また、民間や私的なものでも返納が必要なものがあります。各種民間資格も死亡により資格を喪失しますので、保有している資格については一度確認しておくほうが良いでしょう。その中で、死亡の届出が必要なものを確認しておきましょう。特に、会費や預託金があるものは注意が必要です。

2.周囲の人との関係について

 わたしたちは人生を積み重ねてきたなかで、様々な人と関係を作ってきました。長年交流が続いている人、しばらく交流が途絶えている人、関係したくない人といろいろあると思います。一度それらの人を思い出して関係を整理してみてはどうでしょう。いろいろな思い出を振り返りながら整理するのも良いと思います。連絡先のわからない人、再会してみたい人などが出てくると思います。これを機会に知り合い友人などを通じて、連絡先を確認したり、実際に再会するのもよいでしょう。そのようにして、自身の周囲の人との関係を整理しておけば、自分を見送って欲しい人には連絡ができ、見送って欲しくない人には知らせいようにしておけます。自分の終わり方の一部分に自分の想いが残せます。

3.結び

 今日は、自分自身に専属する事柄を見てきました。そして、これに深い係りがあるのがお墓の話しです。いろいろな要素があるので、次回までに準備できるか心配ですが、次回はお墓の話ができればと思います。

 本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

(参考文献)
民法Ⅳ補訂版 親族・相続 内田貴 2004年 東京大学出版会
法律学小辞典第4版補訂版 2008年 有斐閣
終活の教科書 クラブツーリズム編 2013年 辰巳出版株式会社
相続の諸手続きと届出がすべてわかる本 弁護士河原崎弘監修 2016年 成美堂出版 

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