人生のエンディングを考える(その1)
みなさんこんにちは、前回までは外国人の方の在留許可(ビザ)についてお話しをしてきました。今回からは話題がガラッと変わりますが、人生の終焉にまつわることをテーマにお話ししたいと思います。
生命が終わりを迎える時、生き物は子孫を残して死に土に帰り、あるいは、海の中に溶けていき、つぎの世代が命をつなぐ、源(栄養)になっていきます。それだけを考えたら、単純に心臓が停止して命が尽きれば、それでおしまいです。しかし、人間には人間にしかない知性とそれが生んだ文明の結果として、後を引き継ぐ人たちに有形・無形のものを残し託していきます。後を引き継ぐ人たちは、それを自分たちの幸せのもとにして生活していきます。時には、その幸せのもととなるべきものが、人々に争いごとや災いもたらすこともあります。また、人は個人としての自分らしさを追求して生きています。それは、命が終わる瞬間まで続きます。自分らしい終わり方を、後を引き継ぐ人たちに託すことが、人生を自分らしく全うしたと考える方もいます。一方で、後を引き継ぐ人がいない人は、人生の終わりをどのように整理するかに悩みます。だれに、どのように託すのかを自分一人で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そして、後を引き継ぐ人に迷惑をあまりかけたくないと思っている方も多くいらっしゃるでしょう。
私の死にまつわる感想を述べてみましたが、人生の最後にはいろいろな事が一気に押し寄せてきます。これを円満に整理して、亡くなった方の残した有形・無形のものが、後を引き継ぐ方にとって幸せのもとになるのが、遺言・相続・終活にまつわる事柄です。ここには様々な要素が含まれています。今日はプロローグで私の思っていることをお話ししました。これから、どのような順序で扱っていくかは順不同になりますが、つぎのようなことがお話しできればと思っています。
(1)遺言について
(a)なにを承継してもらうのか
(b)だれに承継してもらうのか
(c)承継をどのような形で伝えるか
(d)遺言を残さないとしたら
(2)相続について
(a)承継する人はだれなのか
(b)承継する物は何か
(c)承継する結果をどう残すか
(d)承継せずにそのまましたら
(e)亡くなった方自身の身の回りのこと
(3)自分らしい終わり方(終活)
(a)あらかじめ用意することはいいことなの?
(b)自分の身の回りを振り返る
(c)これから先に向けて準備する
(d)一度準備をしてからはどうする
(4)引き継ぐ人がいない自分はどうすれば
(a)おひとり様の終活の必要性
(b)おひとり様のやっておくべきこと
(c)おひとり様だからできることもある
このような、お話しをできればと思っています。掲載の間隔や文章のボリュームはまちまちになっていくかも知れませんが、すこしゆっくり考えたいと思います。技術的お話のなかに私の思いを織り交ぜながらお話できればと思います。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。